小倉正男の経済コラム一覧

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【小倉正男の経済コラム】政策保有株縮減「株価を意識した経営」の正論と現実

■政策保有株縮減は加速 「政策保有株」縮減(売却)が加速されている。23年3月東京証券取引所は「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」を発表。これがきっかけとなっている。23年後半あたりから政策保有株売却が本格化し、24年~26年あたりまで売却が続くとみられている。 政策保有株とは、取引や提携関係の強化、企業買収防衛など特定目的で所有している株式だ。株式持ち合いなどから始まっている。企業はこれまで何があっても売却しないで保有してきている。しかし、それがいまでは当た..

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【小倉正男の経済コラム】ROE・PBR改善に苦慮 増配、自己株買い活発化の底流

■東証は「ROE・PBRの改善」を要請 この1~2年、日本の上場企業が直面しているのが「ROE・PBRの改善」という問題だ。 ROEは「自己資本利益率」、企業が自己資本をどれだけ効率的に活用して利益を生み出しているかという指標である。PBRは「株価純資産倍率」、企業の純資産(自己資本)との対比で株価がどのような評価を受けているかを示す指標ということになる。 東京証券取引所は、「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」を発表している(23年3月)。プライム市場、スタン..

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【小倉正男の経済コラム】自民党惨敗 薄氷を踏むような石破政権

■2週間で表紙を変えたが・・・  米国大統領選挙(11月5日)が迫っている。大統領選挙は予備選、党員集会などを含めると1年近くを使って行われる。国のトップを4年間託すわけだから、そのぐらいの期間をかけて念入りに選別のふるいにかけている。 1年かけてチェックされれば、政策、人柄、良いところだけではなく、欠点、弱点、難点も露呈しないわけがない。確かに米国大統領は、米国のみならず世界の政治・経済・軍事などのすべてに決定的に影響する。1年近くを選挙に費やす意味合いはあるということにな..

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【小倉正男の経済コラム】波乱の総選挙 相次ぐ石破総理の豹変の行方

■政策活動費は「使う」から「使わない」に豹変 コロコロとよく変わるものだ。今度は政策活動費である。石破茂総理(自民党総裁)は、9日の野党4党首との国会・党首討論で政策活動費について「衆院選(総選挙)で使うことはある」と明言した。「現在認められており、使うことはある。選挙区で厳しい戦いをしている地域もある」と発言している。 自民党は野党から「政治とカネ」、裏金問題で集中攻撃を浴びている。大幅な議席減が避けられない情勢だ。使途公開がなされていない政策活動費を総選挙に使うとわざわざ..

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【小倉正男の経済コラム】石破茂新総裁「石破ショック」という荒天の船出

■「石破ショック」、一過性で終わるか 石破茂氏が自民党新総裁となった。第1回投票では、高市早苗氏が第1位になり、石破氏は後手に回ったが、最終的に決戦投票で石破氏が勝利した。 27日の第1回投票では高市早苗氏がトップに立ち、「女性である私が決戦投票に進んだのは歴史的瞬間」というスピーチを行った。マーケットはいち早く反応、為替は1ドル146円の円安に急激に振れ、株式も上昇した。高市氏の「いま利上げはあほ」という積極財政を好感しての動きである。マーケットは、第1回投票の勢いから高市..

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【小倉正男の経済コラム】パウエル議長「後手に回らないことにコミット」

■FRBは0・5%利下げを決定  FRB(米連邦準備制度理事会)は、9月17~18日のFOMC(米連邦公開市場委員会)で4年半ぶりに利下げに踏み切った。事前には0・25%の利下げになるという見方が多かったが、利下げ幅は予想を超えて0・5%というものだった。米国の政策金利は4・75~5・0%に引き下げとなった。「我々が後手に回っているとは思っていない。後手に回らないことへのコミットメントのサインと受け止めてもらうことができる」。パウエルFRB議長は、FOMC後の会見でそう語って..

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【小倉正男の経済コラム】サラダクラブ「千切りキャベツ」深掘りに踏み込む

■キャベツとは?  この夏は酷暑で外出はしない。そんな風に決めていたが、8月下旬にサラダクラブが「サラダ白書2024」を発表するというので呼び出された。「サラダ白書2024」のミーティングでは、キャベツに焦点を当てたレクチャーが行われた。 キャベツについては何も考えたことがなかった。食事でいえば、トンカツの付け合わせで使われるキャベツ、お好み焼きで豚肉、焼きそばなどと一緒にギュウギュウと詰めて用いられるキャベツぐらいしか思い浮かばない。 恐慌史では産業革命期の1845年~49..

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【小倉正男の経済コラム】パウエル議長「金融政策を調整する時が来た」

■パウエル議長「金融政策を調整する時が来た」 パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長は、「金融政策を調整する時が来た」と発言した。(8月23日・ワイオミング州ジャクソンホール講演) 端的に言えば、9月に利下げに踏み込むと明言したに近い発言である。インフレを叩いてコントロールする時期は大枠で終了し、景気回復に取り組むという金融政策の転換を宣言した。 週末のNY株式は一時490ドルを超える大幅値上がりとなった。株式市場としては待ちに待った利下げが実現する。NY株式が賑わうのは..

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【小倉正男の経済コラム】FRBの独立性 トランプ候補は「NO」を宣言

■「大統領はFRBの政策に発言権をもつべきだ」というトランプ候補 共和党の大統領候補トランプ前大統領が、大統領に返り咲いたらFRB(連邦準備制度理事会)の独立性に「NO」を突き付けるという発言をしている。FRBの金融政策決定に「大統領は少なくとも発言権を持つべきだと思う」と強調している。  トランプ前大統領は、大統領に戻ったら金利を大幅に下げたい意向が強い。FRBの政策決定に大統領が介入するのは当然という考え方を隠していない。何でも自分の思い通りにやるのでは、自ら専制君主にな..

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【小倉正男の経済コラム】「確トラ」利下げと減税の“総取り”政策狙う

■「確トラ」、最初に行うのは利下げと減税 「もしトラ」、「ほぼトラ」といわれていたが、いまや「確トラ」とまでいわれている。一方の民主党のほうはバイデン大統領が大統領選挙から撤退を表明。ハリス副大統領を大統領候補として支持するとしている。共和党の大統領候補トランプ前大統領はすぐさま「パリス副大統領のほうが倒しやすい」という認識を示している。 選挙のことであり、先は何ともいえない。ただ「確トラ」ではないが、トランプ氏に勢いが加わっているのは間違いない。11月の大統領選挙でトランプ..