小倉正男の経済コラム一覧

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【小倉正男の経済コラム】サラダクラブ キャベツ1玉1000円で「パッケージサラダ」初購入客増加、「100円の壁」というタブー消滅

■24年11月~25年前半にキャベツ1玉800~1000円 つい最近のことでも、そんなことがあったかな、とすっかり忘れることが少なくない。 「パッケージサラダ」のトップ企業であるサラダクラブは、毎年、『サラダ白書』を発表している。その発表会に出席したのだが、会場の入り口でこの2月に就任した新谷昭人社長と名刺交換をした。「原価は、いまは落ち着きましたが、就任した時期は大変でした」。最初にそんな話を伺った。 サラダクラブは、「パッケージサラダ」の原材料として、キャベツ、レタスなど..

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【小倉正男の経済コラム】トランプ関税 インフレ第1波到来、生産者物価が大幅上昇 8月消費者物価上昇を負担するのは米国民

■7月消費者物価指数にインフレの気配なし 米国の消費者物価指数(CPI)が発表されたのは8月12日。7月のCPIは前月比0.2%(事前予想0.2%)とインフレの気配はまったく見られなかった。 トランプ政権には朗報にほかならない。ベッセント財務長官は、すかさず9月米連邦公開市場委員会(FOMC)に向けて、「(政策金利を)0.5%引き下げる選択肢にオープンであるべきだ」と見解を表明している。 7月雇用統計では、5月、6月の就業者数が大幅に下方修正されている。トランプ大統領は、7月..

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【小倉正男の経済コラム】トランプ大統領には悪夢 雇用は5月から急悪化、関税の不透明感で景気後退 インフレも顕在化が接近

■景気動向を示す雇用は5月から急悪化に大幅下方修正 トランプ大統領の政権下、米国の景気は堅調~順調といわれてきた。しかし、8月1日に発表された雇用統計は景気後退(リセッション)のシグナルを点滅させるものとなっている。同日のNY株価は542ドルの大幅安となり、米国債が買われてドルは大きく売り込まれている。 雇用統計によると7月の非農業部門雇用者数は、事前予想を大幅に下回って7万3000人増に鈍化。そのうえ5月、6月分の雇用者数を大幅に下方修正している。5月は12万5000人増か..

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【小倉正男の経済コラム】トランプ大統領「たったの25%」関税を課すと通知、日本はスタグフレーションの奈落に直面

■「守るべきものは守る」「舐められてたまるか」と言っても 参議院選挙(7月20日)は目前に迫っている。石破茂首相には最悪のタイミングにほかならない。トランプ大統領が送付してきた書簡には、8月1日から米国に輸入される日本製品には25%関税を課すと通知されていた。 石破首相の最側近といわれる赤沢亮正経済再生担当相が7回に渡って「日米関税協議」を行ったとされている。その都度、「非常に突っ込んだやり取りがあった」「合意の可能性を探った」「真摯に対応していただいている」と報道されていた..

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【小倉正男の経済コラム】「7月利下げ」でトランプ大統領VSパウエル議長の激突再燃か、非農業雇用は予想外の大幅増

■非農業部門雇用者数は事前予想に反し大幅に増加 米国の雇用だが、全体としては依然として強い。6月の非農業部門雇用者数は前月比14.7万人増、事前予想の11万~11.4万人増を大幅に上回る結果となっている。失業率は4.1%(前月4.2%)と改善をみせている。 雇用統計発表(7月3日)直前に開示されたADP雇用統計では6月の雇用は前月比マイナス3.3万人と2年ぶりのマイナスとなっていた。先行指標がマイナスだったため雇用統計も弱いデータになると懸念されていた。ところが、事前予想とは..

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【小倉正男の経済コラム】トランプ大統領=極限の“支離滅裂” イランに軍事介入、財政赤字拡大で「米国売り」再燃か?

■イラン中部のフォルドゥ爆撃、軍事介入という“支離滅裂” イスラエルによる先制攻撃で開始されたイランとの戦争だが、攻撃の応酬が止まらない。イスラエルは執拗な「ガザ戦争」に続いてイランとの戦端を開き、イランの政権交代=「レジーム・チェンジ」を目指しているとしている。 トランプ大統領は、この戦争に関与しないとみられていた。しかし、「(イランへの攻撃は)やるかもしれないし、やらないかもしれない」と豹変。イラン攻撃への軍事介入は「2週間以内に判断する」と発言。6月21日夜にイラン中部..

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【小倉正男の経済コラム】「米国売り」がイーロン・マスク氏に加勢!?「大きくて美しい財政法案」にNO

■米国の制度に篭められた倫理、規律に一顧すらなし 前週末発表の5月米国雇用統計はかなり厳しいものになると想定されていた。端的に言えば、トランプ大統領の高関税政策のマイナス面が雇用に影響を及ぼすのではないかと懸念されていた。非農業部門雇用者数は前月比13・9万人増(前月改定値14・7万人増)と事前予想の13万人増を僅かだが上回った。 米国の雇用だが、高関税の不確実性からひと頃の勢いはなくなっている。連邦政府就業者が2・2万人の大幅減、製造業、小売業などが減少している。やはり、高..

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【小倉正男の経済コラム】トランプ大統領の関税狂時代 一幕芝居は終わった、ネタバレで二幕目は札止めにはならない

■トランプ大統領は腰砕け、米中がお互いに追加関税115%切り下げ 「145%VS125%」という極限の関税戦争になっていた米中だが、急転直下でお互いに掛け合っていた追加関税を115%切り下げることで合意した。 米国は中国に課していた追加関税145%を30%に下げる。中国も報復で行った125%の追加関税を10%にする。(米中ともに下げた関税の24%は90日間停止とする。その90日間の停止期間に米中は貿易関係について協議するという決着となっている。) 強気一辺倒に大見得を切ってい..

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【小倉正男の経済コラム】トランプ大統領の「相互関税」で押し寄せるスタグフレーション 行き着く先は「世界窮乏化」

■「関税戦争」懸念から米国はマイナス成長に転落 トランプ大統領の言動は相変わらずである。政権発足から100日を超えたが、それを記念して2時間に渡る「賞賛閣議」を行っている。その閣議はメディアに公開され、メディア(報道陣)が見守るなかで閣僚一人一人がトランプ大統領を賞賛する発言をしている。恥ずかしいというか、呆れるというか、という所業にみえる。 トランプ大統領は、自身がローマ教皇に扮した画像をSNSに投稿している。それに先立つフランシスコ教皇の葬儀では、トランプ大統領は青いスー..

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【小倉正男の経済コラム】トランプ大統領は泣き所を露呈 株式・国債・ドルの「米国売り」=深刻な信認低下

 トランプ大統領は「相互関税」を発動させた。ところがその発動直後にまさかの豹変、報復関税をせず協議を要請している60カ国・地域を対象に90日間の猶予を行うとしている。各国に課す共通関税10%は残るが、90日間のうちに個別に交渉を進めると方針を変更している。 中国とは報復関税の応酬がピークに達している。トランプ大統領は、「中国への関税は125%に引き上げる」とSNSに書き込んでいる。しかし、これも直後に訂正された。3月までに発表している追加関税も合わせると関税率はなんと145%..