コラム一覧

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【マーケットセンサー】米利下げ観測で株高、物価高続く日本は日銀の次の一手に焦点

■パウエル講演と理事発言で緩和期待が強まるも判断はデータ次第 FRBはジャクソンホール講演で物価鈍化と雇用の減速を踏まえ、政策金利の引き下げに含みを持たせた。理事ウォラー氏も9月会合での0.25%利下げ開始を支持する考えを示し、市場の観測を後押しした。米主要株指数は最高値圏に浮上し、金利低下観測がリスク資産の支えとなっている。 視線は日銀に移る。全国コアCPIは前年同月比3.1%上昇と目標を上回る伸びを維持しており、市場では追加利上げの可能性を織り込む動きが残る。一方で外部環..

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【ステーブルコインの何がすごいのか?】JPYCが国内初の合法円ステーブルコイン発行体に、関連銘柄も急騰

■円建てデジタル通貨が安心・低コスト決済を実現 JPYC株式会社は8月18日、資金決済法第37条に基づく資金移動業者として登録を完了したと発表した(登録番号 関東財務局長 第00099号)。同社は日本国内で初めて、日本円と1対1で連動する「円ステーブルコイン」を合法的に発行できる資金移動業者となった。改正資金決済法は2023年6月1日に施行され、ステーブルコインの発行は銀行、信託会社、登録資金移動業者に限定されており、今回の登録は同社を正式な発行体として位置づけるものである。..

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【マーケットセンサー】日経平均株価、連日の史上最高値更新、市場の関心は銀行株とコメ関連株へ

■円安、米利下げ期待を背景に、夏枯れなき東京株式市場 8月18日後場の東京株式市場で日経平均株価は続伸し、取引時間中と終値で共に2日連続の史上最高値を更新した。為替相場の円安や米国の9月利下げへの期待感が引き続き相場を押し上げる材料となった。日経平均は一時、前週末比457円高の4万3835円まで上昇する場面も見られた。市場では季節的に取引が手控えられやすい「夏枯れ相場」も意識されていたが、力強い値動きが続いている。 史上最高値圏で推移する中、市場の物色の矛先は「2K株」と称さ..

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【ChatGPT5との付き合い方】進化するAIに必要な「使い手の作法」

■知的生産を加速する「道具」、万能ではない力をどう活かすか? 米オープンAIの最新対話型AI「GPT-5」は、専門家レベルの思考力を備え、ビジネスや研究の強力なパートナーとなりうる可能性を秘めている。一方で「使いづらくなった」「性能が落ちた」との声もある。進化した頭脳を真の味方とするには、利用者自身が特性を理解し、賢く使いこなすための「作法」を身につける必要がある。■その答えを「疑う」勇気を持つ GPT-5の最大の進化は、誤情報を生み出す「幻覚率」の大幅な低下にある。ただし、..

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決算と好材料の同時発表で急伸したフルセット・ダブルセット銘柄を分析

■決算発表と増配・株式分割を同時公表、市場平均下回るPER銘柄多数 日本インタビュ新聞社「株式投資情報」では前週に続き、決算発表と同時に業績上方修正、増配、自己株式取得、株式分割などを併せて公表した「ダブルセット・フルセット銘柄」を特集した。多くは発表後にストップ高や年初来高値を更新し、相場全体が夏休み明けに反落しても割安水準の銘柄は底堅さを維持する可能性があると指摘。7月28日から8月8日までの2週間で、フルセット銘柄は8月8日時点で7銘柄、ダブルセット銘柄は44銘柄を確認..

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【マーケットセンサー】ビットコイン高値圏で攻防:専門家が提示する「3つの買い場」

【米利下げ観測とETF資金流入が支え、調整局面は段階的に狙う】■史上最高値圏、背景に米金融政策と旺盛な資金流入 ビットコインは2025年8月、円建てで1,700万円前後、ドル建てで12万4千ドル前後と過去最高値を更新し、歴史的な高値圏で推移している。上昇の背景には、米国の利下げ観測を受けたリスク資産への資金流入や、米国で承認されたスポット型ビットコインETFへの旺盛な資金流入がある。市場は4月に一時1,000万円台まで急落したが、トランプ政権の仮想通貨政策が追い風となり上昇基..

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【マーケットセンサー】テンプルトン理論で分析する日本株「陶酔」相場の行方

■東京市場に強気ムード、年初来高値銘柄が続出 日経平均株価は8月13日、史上初めて4万3000円台に到達し、6日続伸となった。前日の米株市場でNYダウやNASDAQなど主要3指数が大幅上昇したほか、半導体株指数SOXの2.99%上昇が東京市場の半導体関連株の買いを後押しした。前週の決算発表直後は上方修正銘柄が売られ、下方修正銘柄が買われるなど不安定な動きが見られたが、週央以降は修正内容を問わず買いが集まり、ストップ高や年初来高値を付ける銘柄が相次いだ。 市場の熱気の背景には、..

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OpenAIが「GPT-5」正式発表、博士号レベルの知能へ、業務効率化から社会課題解決まで応用拡大

■論理的推論と安全性を大幅向上 OpenAIは8月7日(現地時間)、次世代AIモデル「GPT-5」を正式発表し、無料利用者を含む全てのChatGPTユーザーへの提供を開始した。論理的推論能力やコーディング精度を強化し、事実と異なる内容をもっともらしく生成する「ハルシネーション」を削減。GPT-4o比で約20%、推論モードではo3系モデル比で約70%の低減を実現した。高速応答型モデルと深い推論型モデルを統合した「統合型AI」として機能し、状況に応じて最適な仕組みへ自動切り替えす..

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TOPIX史上初の3000ポイント台、2日連続で最高値更新、米国の関税緩和や利下げ観測が追い風に

■大手企業の好決算が株価押し上げ TOPIX(東証株価指数)は8月7日から8日にかけ、取引時間中に3,031ポイントを超える史上最高値を2日連続で更新した。設立以来初の3,000ポイント台突破であり、日本株市場の広範な活況を象徴する動きとなった。7日は一時2,993.21ポイントを付け、終値でも最高値を更新。8日にはさらに勢いを増し、取引時間中の最高値として3,038.84ポイントを記録した。海外投資家を含む投資マネーの流入が加速していることを示す展開だ。■米国政策と国内好業..

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【マーケットセンサー】石破政権、瀬戸際の決断、日米合意の光と政局不安の影

■日米金融政策と企業決算が鍵、市場は政権の実行力を注視 石破茂首相は、日米間の相互関税率を現行の25%から15%へ引き下げる合意に至ったと発表。この発表は、与党が参議院選挙で過半数を割り込む敗北を喫した直後ということもあり、市場では大きな驚きをもって受け止められた。この影響で日経平均株価は発表後の2日間で大幅な上昇を記録し、選挙結果を受けて動揺していた市場の雰囲気を一変させる格好となった。しかし、もしこの重要な合意が選挙前に公表されていれば、政権への評価や選挙の結果そのものが..