コラム一覧

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【マーケットセンサー】兜町の流行語大賞は『政策金利』と『MBO』

■株式市場は『政策金利』に振り回され、オーナー経営会社は『MBO』に走る 2023年の兜町版流行語大賞は『政策金利』と『MBO』だ。『政策金利』は、日米中央銀行の金融政策が株式市場に大きな影響を与えたことを示す。『MBO』は、オーナー経営会社が株式の非公開化を目指したことを表す。これらの流行語は、兜町の動向を理解する上で重要なキーワードである。■中央銀行とオーナー経営会社が市場を揺るがす 『政策金利』は、今年も来年も続くテーマである。日米の中央銀行は、インフレや景気の状況に応..

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【マーケットセンサー】「アベノミクス」の終焉と「チャレンジング銘柄」の浮上

■ニトリHDが円高メリット株のトップランナーに 日米の金融政策がタカ派からハト派、ハト派からタカ派へと変わりつつある。国内では、政治資金パーティーの裏金問題の追及で、異次元金融緩和策による「アベノミクス」を推進した安倍派が総崩れとなり、日銀が政治プレッシャーなしに政策変更に向かえるとの観測もしきりである。ということは、植田和男総裁の「チャレンジング」が実現すれば、「チャレンジング銘柄」も浮上する。 その候補として、まず円高メリット株が挙げられる。日米金利差の縮小により、円高・..

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【マーケットセンサー】日米の金融政策に揺れる市場の行方は?FRBの曲球に日銀はどう対応するか

■為替相場や株価に影響を与える日米の金融政策の違いとは 日米の金融政策の行方は、市場の注目の的だ。FRBは政策金利を据え置きながら、来年の利下げを示唆したが、高官発言でその見通しを曖昧にした。日銀は植田総裁の「チャレンジング」発言で、マイナス金利政策の解除やYCCの見直しを期待させたが、外国通信社の報道でその可能性を否定した。市場は、この二つの中央銀行の動きに振り回されている。 今週の日銀の金融政策決定会合では、現状維持が予想される。しかし、来年の1月の同会合では、植田総裁が..

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【マーケットセンサー】金価格高騰で「適温銘柄」が熱い!年末相場の勝ち組はこれだ

■「掉尾の一振」狙いの大振りは回避、金価格上昇の好波及銘柄に物色の手が 年末に向けて、金先物価格の上昇が株式市場に影響を与えると見られる。特に、リユース株や産金株、貴金属リサイクル株などの「適温銘柄」が注目される。これらの銘柄は、金価格の高騰と円安のダブル効果で、貴金属の商流拡大や採算改善が期待できるからだ。一方、大きなリスクを伴う「掉尾の一振」狙いの銘柄は、市場の不安定さから避けられる可能性が高い。■「適温銘柄」とは・・・ 「適温銘柄」とは、熱すぎも冷たすぎもない「適温相場..

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【マーケットセンサー】日銀総裁の発言が市場を揺るがす、日銀の「チャレンジング」は何を意味するか

■マイナス金利解除への思惑 13日午前の外国為替市場のドル円相場は145円台半ばで限られた動きとなっている。米国の金融政策会合の結果を待っているため、ドル・円をはじめとする主要通貨ペアの取引は様子見が続いている。ドル・円は145円19銭から145円60銭の間で上下しており、145円台半ばではドル買いの注文がドルの下落を抑えている。 日本銀行の植田和男総裁は、国会で「年末から来年にかけて一段とチャレンジングな状況になる」と発言した。これはマイナス金利の早期解除に向けた政策転換の..

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年末・年始相場における高配当銘柄の動向を分析:リユース株や産金株、貴金属リサイクル株も好波及が期待

■配当政策の変更や権利付き最終日が近い銘柄が有望 年末・年始相場における高配当銘柄の動向を分析する。金利低下や金価格上昇の影響で、高配当利回りランキングの上位に入る銘柄が注目される。特に、配当政策の変更により増配や高配当を続ける銘柄や、権利付き最終日が近い銘柄が有望だ。また、リユース株や産金株、貴金属リサイクル株も金価格上昇で好波及が期待できる。以下、それぞれの銘柄の特徴と見通しを紹介する。■増配・高配当銘柄がランキング上位に 高配当利回りランキングの上位には、不動産関連株や..

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米国株の好調で日経平均が大幅反発、今週はFOMCに注目

 11日の株式市場は、8日の米雇用統計や消費者信頼感指数の好調な結果と、米国株式市場が堅調に推移したことを受けて、日経平均株価は前日比483.94円高の32971.80円で取引を終えた。輸出関連や半導体関連などの銘柄が上昇した一方でゲーム関連は下落した。為替の円高進行も一服。寄り付きは357円高と堅調にスタートし、前場序盤には一時625円高の3万2933円08銭の高値を付けた。先週末に大幅続落した反動や、指数寄与度の大きい銘柄や半導体関連株の上昇が指数を押し上げたが、上値の重..

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【マーケットセンサー】米国金利の動きに左右される株式市場の行方

■FRBの金融政策や日銀の発言にも注目が集まる 師走相場も残り3週間となったが、米国の長期金利の動向に振り回される展開が続いている。長期金利が上げ下げするたびに、日経平均株価や為替相場にも大きな影響を与えている。FRBが週明けに開催するFOMCでの金融政策の見通しや、日銀の植田総裁の発言にも市場の注目が集まっている。■金利低下で金や高配当株に注目が集まる年末・年始相場 金利低下は、一部でゲームチェンジの兆しとみられている。金先物価格は、金利低下とともに史上最高値を更新した。ま..

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【師走相場の見通しと展望】長期金利の影響と年末・年始相場の舞台裏

■米国の長期金利変動が揺れる中、投資家の注目はどこへ? 師走相場は残りわずか3週間、「掉尾の一振」か「掉尾の三振」か、投資家たちは悩みに悩む時期に差し掛かっている。この相場の起点となった米国の長期金利が上下に揺れる中、「買いでやられ、売りで担がれ」という動きが見受けられ、市場は500円幅で揺れ動いている。米国の長期金利は太平洋を越え、日経平均株価や為替に影響を与えており、これが今後の相場の鍵を握るとされている。 12日、13日に開催予定のFRBのFOMCを通過すれば、長期金利..

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【新NISAで狙う「01銘柄」の割安株ベストセブン】業績上方修正や株主還元策で注目される各業界のトップ企業

■割安な「01銘柄」を新NISAで買いたい 新NISA(少額投資非課税制度)が来年1月からスタートする。この制度は、年間40万円までの株式投資に対して、配当や売却益が非課税となるものである。投資家にとっては、長期的に資産形成を目指すチャンスとなるだろう。そこで今回は、新NISAで狙える銘柄として、「01銘柄」に注目したい。 「01銘柄」とは、コード番号の末尾2ケタが「01」となる各業界のトップ企業のことである。その多くは日経平均株価の構成銘柄にも採用されており、経団連の会長に..