コラム一覧

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国際基準か米国基準か―日本外交の新たな岐路

■米ウクライナ会談決裂が示す国際秩序の変容 トランプ米大統領とゼレンスキー・ウクライナ大統領の会談は、ウクライナ支援を巡る対立により、予定していた協定署名に至らなかった。トランプ大統領はロシアとの合意を模索するよう迫り、ゼレンスキー大統領は反発した。欧州諸国はウクライナ支持を表明する一方、米国の政策転換の兆しが見られる。 日本はこれまで国際基準に基づく経済改革を進めてきたが、トランプ流の「ディール」を前提とする米国基準への対応を迫られている。日本が長年議論してきた「ジャパニー..

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【深掘り】自己株買い+増配・優待拡充でストップ高!複合的な好材料が市場を動かす

■3Q純利益15%増!「天が助くる」銘柄の条件とは? 企業の3Q純利益は日本経済新聞の集計によると前年同期比15%増と2年連続で過去最高を更新した。3月期通期業績も上方修正する銘柄の方が下方修正する銘柄より多く、市場は活気づいている。しかし今日の相場環境では、単に好業績というだけでは不十分だ。真に「天が助くる」銘柄となるには、自己株式取得などの株主還元策を積極的に打ち出し、「自ら助くる」姿勢を鮮明にすることが重要となっている。「相場の神様」は、そうした銘柄にこそ微笑むのだ。■..

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【マーケットセンサー】「トランプ・リスク」と日米市場の行方

■植田総裁とトランプ大統領、市場のカギを握る二人 日米市場の先行きを左右するのは、日本銀行の植田和男総裁と、米国のドナルド・トランプ大統領の判断次第といえる。しかし、問題はそのトランプ大統領が、自らをナポレオンになぞらえ「トランプ・リスク」を次々と生み出し、増幅させている点にある。 仮に植田総裁がこの「トランプ・リスク」に挑んだとしても、市場の混乱を収めることができるかは不透明だ。日本の兜町が連休中だった2月24日にオープンした米国市場では、NYダウが3営業日ぶりに反発したも..

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【世界市場を覆う不安】トランプ発言、独選挙、エヌビディア決算…市場は「神経質」モード

■トランプ大統領の発言が地政学リスクを高め、神経質な市場展開へ 国際情勢の緊張が高まる中、世界の株式市場は新たな局面を迎えようとしている。米国のトランプ前大統領はゼレンスキー・ウクライナ大統領を厳しく批判し、一方でプーチン・ロシア大統領への評価を示唆する発言を行った。これにより、ウクライナ情勢を巡る不透明感が一段と強まっている。■独選挙での極右台頭やエヌビディア決算が株式市場に影響 週明けの市場では、まずドイツ連邦議会選挙の結果が注目される。極右政党「ドイツのための選択肢(A..

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【コメ・卵価格高騰で揺れる食卓】迫りくる「令和のコメ騒動」と高止まりする卵価格

■業績上方修正・増配が相次ぐ企業に投資妙味あり コメと卵の価格高騰が続き、消費者の生活を直撃している。昨年の猛暑によるコメの不作や品質劣化が影響し、小売価格はこの一年で二倍以上に上昇。さらに、家計の負担を増しているのが鶏卵価格の高騰だ。高原性鳥インフルエンザの流行により全国で殺処分が相次ぎ、卸売価格が急騰している。このような状況下で、関連銘柄の動向に注目が集まっている。 コメ価格の上昇を受け、木徳神糧<2700>(東証スタンダード)やヤマタネ<9305>(東証プライム)は業績..

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【トランプ大統領が自動車関税25%導入を示唆】4月2日にも発表へ、日本車への影響必至

■日本経済への打撃、輸出減少の懸念高まる アメリカのトランプ大統領は2月18日、記者団に対し、輸入自動車に課す関税について「税率は25%前後になるだろう」と明言した。正式な決定は4月2日に発表される見通しであり、自動車業界や貿易関係者の間で大きな波紋を呼んでいる。日本を含む輸出国にとって、この関税措置は経済に深刻な影響を与える可能性が高い。特に日本は年間約148万台の自動車をアメリカに輸出しており、関税負担の増大が業界全体の収益悪化につながることが懸念される。 トランプ政権は..

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【好業績・還元策で連日ストップ高続出】次なる相場の焦点とは?

■価格高騰や政策対応、材料株が市場を牽引するか 一時の株価ショック安を経て、東京市場は再び上昇の兆しを見せている。マーケットは「ピンチはチャンス」と捉え、投資家の買い意欲が高まっているようだ。まるで春先の「三寒四温」のように、冷え込む場面があっても、それ以上に温かさへの期待が勝っている。実際、3月決算企業の第3四半期業績発表に伴い、業績の上方修正や株主還元策が相次ぎ、それらの銘柄がストップ高となるケースが続出した。マーケットに蓄積された買いエネルギーの表れと言えるだろう。 先..

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【トランプ・リスクと国内課題の狭間で・・】株式市場が示す春の兆し?

■4万円の壁に挑む日経平均、強さ見せるNYダウ 市場は春を先取りしているようだ。大寒波と大雪の再来が予想される中、株式市場は驚くべき強さを見せている。日経平均株価は4万円の大台こそ射程に収めきれないものの、3万9000円台から3万8000円台の堅固な下値を維持し、レンジ相場の様相を呈している。一方、NYダウは昨年12月末から実に2000ドルもの上昇を記録した。 この強さの背景には、市場参加者たちの春への期待が垣間見える。しかし、その道のりには「前門の虎、後門の狼」と形容される..

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【話題】全国の学校向けに「みんなで生成AIコース」を無償提供、2025年度も無償提供継続へ

■累計利用者3.6万人突破、教育現場での活用実績を報告 特定非営利活動法人みんなのコードは、全国の学校における生成AIの適切な利用促進と環境整備を目指し、「プログルラボ みんなで生成AIコース」の無償提供を継続すると発表。2025年度も株式会社セールスフォース・ジャパンの支援を受け、小学校から高等学校までの教育機関に向けて展開する。■生成AI教育の普及加速、128万件のメッセージ数を達成 2023年12月のサービス開始から現在までの実績として、累計利用者数は36,422名、累..

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キャベツ・はくさい高騰止まらず!価格の行方と市場への影響

■気候変動とコスト上昇がもたらす価格高騰の現実 キャベツやはくさいの価格が高騰している。これは天候不順や生産・流通コストの上昇、そして需要の増加など複数の要因が絡んだ結果である。特に、2024年の夏から冬にかけての異常気象が生育不良を招き、出荷量が減少したことが直接的な要因となっている。加えて、鍋料理の需要増加によるはくさいの消費拡大や、過去の低価格取引による農家の生産意欲低下も影響している。さらに、資材費や運賃の上昇が価格を押し上げ、消費者の負担を増している状況だ。■202..