アナリスト水田雅展の銘柄分析一覧

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アステナホールディングスは下値切り上げ、23年11月期減益予想だが中期成長期待

 アステナホールディングス<8095>(東証プライム)はヘルスケア・ファインケミカル企業集団として、医薬品・医薬品原料・表面処理薬品を主力とする専門商社からメーカーへと変貌している。そして成長に向けた基本戦略として、3つのサステナビリティ戦略(プラットフォーム戦略、ニッチトップ戦略、ソーシャルインパクト戦略)を推進している。23年11月期は原材料価格などの不透明感や先行投資を考慮して減益予想としているが、中期経営計画では25年11月期の目標値を大幅増収増益の計画としている。積..

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ジェイエスエスは上値試す、23年3月期3Q累計大幅増益で通期上振れの可能性

 ジェイエスエス<6074>(東証スタンダード)はスイミングスクールを全国展開し、スイミングスクール特化型企業では首位の施設数を誇っている。成長戦略として、新たな生活様式に適応しつつ水泳指導技術を活かした商品開発の強化などを推進するとともに、スイミングにとどまらず健康運動への取り組みも推進している。23年3月期第3四半期累計は、会員数が小幅に減少したものの、宿泊を伴うイベントの再開、大人会員集客に向けたオリジナル水中運動プログラムの体験会実施、水道光熱費・燃料費高騰への対応策..

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朝日ラバーは下値固め完了、23年3月期予想を下方修正だが24年3月期収益回復期待

 朝日ラバー<5162>(東証スタンダード)は自動車内装LED照明光源カラーキャップを主力として、医療・ライフサイエンスや通信分野の事業拡大も推進している。23年3月期第3四半期累計は医療用ゴム製品や卓球ラケット用ラバーが好調だったが、主力の自動車向けゴム製品が自動車生産低迷の影響を受け、さらにエネルギーコストの上昇や販管費の増加なども影響して減益だった。そして通期予想は下方修正して減益幅が拡大する見込みとした。自動車用ASA COLOR LEDが第4四半期も自動車生産低迷の..

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星光PMCは下値固め完了、23年12月期増収・営業増益予想

 星光PMC<4963>(東証プライム)は製紙用薬品事業、印刷インキ用・記録材料用樹脂事業、化成品事業を展開している。成長戦略として、製品/事業地域/事業領域の全てにおけるポートフォリオ変革推進による稼ぐ力の強化を掲げ、次世代素材セルロースナノファイバー(CNF)などの拡販も推進している。22年12月期は差別化製品の市場投入などで増収だが、原材料価格高騰や成長投資費用増加などで減益だった。23年12月期は増収・営業増益予想としている。原材料価格高騰に対して遅れていた製品価格へ..

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インテージホールディングスは下値切り上げ、23年6月期売上高と営業・経常利益を下方修正だが上振れ余地

 インテージホールディングス<4326>(東証プライム)は市場調査事業を主力としてシステムソリューション分野や医薬情報分野にも展開し、さらなる成長と企業価値向上に向けて脱リサーチへの事業拡張など戦略投資を加速させている。23年6月期第2四半期累計は減益だった。主力のマーケティング支援(消費財・サービス)を中心に売上高が計画を下回り、利益面は前期の投資・経費執行遅れの反動増やSCIの刷新に向けた投資拡大なども影響した。通期予想は売上高と営業・経常利益を下方修正し、前期比営業・経..

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マーケットエンタープライズは調整一巡、23年6月期2Q累計赤字縮小、通期黒字転換予想で収益回復基調

 マーケットエンタープライズ<3135>(東証プライム)は、持続可能な社会を実現する最適化商社を目指してネット型リユース事業、メディア事業、モバイル通信事業を展開している。個人向けリユースの成長回帰、マシナリー(農機具・建機)および「おいくら」の成長加速など成長戦略再構築を推進している。23年6月期第2四半期累計は広告・採用等の先行投資を継続しているため販管費が増加して赤字だったが、前年同期比では各事業が好調に推移して大幅増収となり、粗利率改善効果も寄与して赤字縮小した。四半..

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神鋼商事は高値更新の展開、23年3月期3Q累計大幅増収増益で通期再上振れの可能性

 神鋼商事<8075>(東証プライム)は鉄鋼製品、鉄鋼原料、非鉄金属、機械・情報、溶接材料・機器を扱う商社である。KOBELCO(神戸製鋼グループ)の中核商社として、EV・自動車軽量化関連や資源循環型ビジネス関連を推進するとともに、サステナビリティ経営も推進している。2月20日には光変換光合成促進農法社への資本参加と業務提携を発表した。開発投資と位置付けて、新領域となる農業分野への足掛かりとする方針だ。23年3月期第3四半期累計は鉄鋼や鉄鋼原料を中心とする価格上昇効果が牽引し..

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ヒーハイストは煮詰まり感、23年3月期減益予想だが24年3月期収益改善期待

 ヒーハイスト<6433>(東証スタンダード)は直動機器を主力として、精密部品加工やユニット製品も展開している。小径リニアボールブッシュの世界トップメーカーである。成長戦略として「スマート生産プロジェクト」の一環とする設備投資や開発投資を推進している。23年3月期第3四半期累計は、中国ロックダウン影響による販売減少や原材料調達遅延による生産高減少などで減収減益だった。そして通期も減収減益予想としている。ただし、中長期的には直動機器の需要拡大が予想されるため「スマート生産プロジ..

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ゼリア新薬工業は戻り試す、23年3月期2桁増収増益予想、さらに上振れの可能性

 ゼリア新薬工業<4559>(東証プライム)は消化器分野が中心の医療用医薬品事業、および一般用医薬品のコンシューマーヘルスケア事業を展開している。医療用医薬品事業ではアサコール高用量製剤の海外販売国拡大、フェインジェクトやエントコートの市場浸透、ティロッツ社(スイス)の営業体制強化、コンシューマーヘルスケア事業では既存主力製品に次ぐ製品群の育成、西洋ハーブ剤など特徴ある製品群の市場認知度向上による事業拡大を推進している。23年3月期第3四半期累計は医療用医薬品事業の海外の好調..

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TACは下値固め完了、23年3月期3Q累計減益だが通期営業・経常増益予想

 TAC<4319>(東証スタンダード)は「資格の学校」の運営を主力としている。中期成長に向けて、教育事業では事業環境変化に対応した新サービスの提供、出版事業では新規事業領域への展開を推進している。2月21日には子会社の医療事務スタッフ関西が同じく子会社のクボ医療を吸収合併すると発表した。サービス向上と業務の効率性を高める方針だ。23年3月期第3四半期累計は法人研修事業が堅調に推移したが、個人教育事業において学生を主な受講生とする講座の申し込み状況が低調に推移し、出版事業にお..