「アナリスト水田雅展の銘柄分析」一覧

　松田産業＜７４５６＞（東証プライム）は、貴金属・環境・食品分野のソリューション提供企業として貴金属関連事業および食品関連事業を展開し、中期経営計画の基本方針には収益基盤強化と新規収益源創出、持続的成長を支える経営基盤強化、ＥＳＧ経営推進による企業価値向上を掲げている。２３年３月期は営業利益横ばい予想としている。世界景気減速で貴金属関連事業おける販売数量減少やインフレ影響によるコスト増加を織り込んでいる。ただし販売量増加や販売単価上昇などで第３四半期累計の進捗率が高水準だった..

マルマエは半導体・ＦＰＤ製造装置向け真空部品などの精密切削加工を展開。２３年８月期は減益予想だが、第２四半期累計の進捗率は順調で、通期会社予想に上振れ余地がある。株価は安値圏でモミ合う形だが調整一巡感を強めている。

インテージホールディングスは市場調査事業を主力としてシステムソリューション分野や医薬情報分野にも展開。２３年６月期は営業・経常利益横ばい予想だが、通期会社予想に上振れ余地がありそう。２４年６月期は収益拡大基調だろう。株価は戻りを試す展開。

綿半ホールディングスは、ホームセンターを中心とする小売事業、長尺屋根工事や自走式立体駐車場工事を強みとする建設事業、および医薬品・化成品向け天然原料輸入を主力とする貿易事業を展開。２３年３月期は大幅営業・経常増益予想。２４年３月期も収益拡大基調だろう。

ケンコーマヨネーズはマヨネーズ・ドレッシング分野からタマゴ加工品やサラダ・総菜分野へと事業領域を拡大。２３年３月期は原材料・エネルギー価格高騰の影響で減益予想だが、２４年３月期は収益回復基調だろう。株価は下値固め完了感。

クリナップはシステムキッチンの大手でシステムバスルームや洗面化粧台も展開。２３年３月期は増収増益予想。２４年３月期も収益拡大基調だろう。株価は年初来高値更新の展開。

クレスコは独立系のシステムインテグレータで、ビジネス系ソフトウェア開発や組込型ソフトウェア開発のＩＴサービスを主力。２３年３月期はＩＴサービス事業が高水準に推移して増収増益予想。２４年３月期も収益拡大基調だろう。

ヒーハイストは直動機器を主力として、精密部品加工やユニット製品も展開。小径リニアボールブッシュの世界トップメーカー。成長戦略として「スマート生産プロジェクト」の一環とする設備投資や開発投資を推進。２３年３月期は減収減益予想だが、２４年３月期は収益改善基調。

JPホールディングスは総合子育て支援のリーディングカンパニー。認可保育園・学童クラブ運営を中心に子育て支援の質的向上と事業を通じた社会貢献を推進。２３年３月期は受入児童数の増加や効率的な施設運営などで増収増益予想。２４年３月期も収益拡大基調。

ベステラは鋼構造プラント設備解体工事を展開。特許工法・知的財産の保有を強みとしている。２４年１月期は堅調な受注見込案件の状況を踏まえて大幅増収・黒字予想。老朽化プラント解体工事の増加などで中期的に事業環境は良好。