どう見るこの相場一覧

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【どう見るこの相場】急落と反発の狭間で:市場の需給とファンダメンタルズのせめぎ合い

■投資家の心理を揺さぶる相場の波 日米の高速エレベーター相場は、日替わりで上り下りと忙しい。とくに史上最高値水準にいるタワーマンション相場の下りは、加速度も重力も半端ではない。新年度相場入り直後の4月第1週は、日経平均株価は、上りが2日間、下りが3日間の2勝3敗の負け越しで週間で1377円安、3.4%の急落と連続週間下落幅を悪化させた。米国のダウ工業株30種平均(NYダウ)は1勝4敗の負け越しで、前週末5日に307ドル高と反発したものの、週間では903ドル安、2.2%の下落率..

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【どう見るこの相場】Xデーの「2024年問題」の物流株はストーリー買いでなお「2.0相場」余地

■「2024年問題」を超える新たな株価ストーリーの幕開け 「理想で買って現実で売る」といえば、株式投資の基本中の基本セオリーである。株価は、半年先を先取りし株価ストーリーを組み立てて理想買いして上昇し、そのストーリーが現実となった途端に材料出尽くし、織り込み済みとして急落すると教えている。ではきょう1日に猶予期限切れで適用開始のXデーとなる物流業界、建設業界、医師の「2024年問題」はどうだろうか?この「2024年問題」は、半年前どころか、5年も前の2019年4月1日の働き方..

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【どう見るこの相場】「貯蓄から投資へ」と「投資から貯蓄へ」が交錯も証券株、銀行株の呉越同舟相場に好循環

■「ノルム(社会規範)」解凍の序章か?植田新総裁の金融政策正常化 日本銀行の黒田東彦前総裁が、手こずっていた「ノルム」は、もう心配しないでいいのだろうか?「失われた30年」で根雪のように固まった節約志向、生活防衛意識が、物価は上がらないし上がるべきではないとする社会規範(ノルム)となったとの見立てで、2013年の異次元金融緩和策の発動でも2017年のマイナス金利の導入でも、ついに11年間も物価安定目標2%を達成できなかった言い訳にされた。 それが、植田和男新総裁が就任して1年..

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【どう見るこの相場】日銀のETF買い見送りとその影響、自己株式取得の新たな価格発見機能への期待

■「売られ過ぎシグナル」を発信の自己株式取得株は浮上余地をアピール マーケットの現在の投資家心理は、相場都々逸の文句の「売れば二上がり、買や三下がり、切ってしまえば本調子」に近いところにあるようにみえる。日米の中央銀行の金融政策の方向性が異なって、半導体株と銀行株が株高を競うバトルを続け、半導体株が急騰すれば銀行株が売られ、反対に銀行株が軒並み高となれば半導体株が失速するなど振り回されてきたが、あろうことか半導体株も銀行株もがともに急落する共倒れとなったからだ。たまらなくなっ..

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【どう見るこの相場】預金口座から証券口座に振り替えて銀行株への順張りで岸田流シナリオの「貯蓄から投資へ」にトライ

■銀行と半導体、どちらが市場をリードする? 今週は、週明けから「タカさんチーム」の出番が続きそうである。代表株の銀行株は、来週3月18日、19日に開催予定の日本銀行の金融政策決定会合でゼロ金利が解除され金融政策が正常化されるタカ派政策を一段と先取り、利ザヤ拡大期待を高めることになるはずだからだ。すでに前週末8日に銀行株は、メガバンクを含めて57銘柄が昨年来高値を更新し、そのうち13銘柄が上場来高値を更新し、東証プライム市場の値上がり率ランキングの第18位、21位には筑波銀行<..

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【どう見るこの相場】「配当権利取り月間」は大幅増配の低PER銘柄と初配当銘柄に瞬発力と持続可能性

■4万円台突入:エヌビディア祭りで日経平均が新境地へ いよいよ3月、3月期決算会社の期末である。その期末に向け現在進行中の相場テーマがある。3月期決算会社の配当権利取りである。もちろん日経平均株価は、「やめられない、とまらない かっぱえびせん」状態の米国画像半導体トップのエヌビディアにツレ高して史上最高値を更新し、「エヌビディア祭り」一本でさらに4万円台の上値にチャレンジしようとしている。しかし、これから期末接近とともに株主還元競争に乗り遅れてはならじと配当異動を発表してくる..

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【どう見るこの相場】史上最高値の呪縛が解け勝者勝ち抜き戦はもちろん敗者復活戦も同時スタート

■34年ぶりの最高値更新から目が離せない敗者復活戦 3連休前の22日は、もちろん「金曜日の引けピン」ではない。カレンダーでは、木曜日であった。しかし、日経平均株価は、週末のほぼ高値引け、「木曜日の引けピン」となって、そのアノマリー通りに3連休明け後の東京市場の先行きへの期待を膨らませた。日経平均株価が、34年2カ月ぶりにあの1989年12月29日の史上最高値3万8915.87円を更新し、3万9000円台まで上値を伸ばしたからだ。バブル相場の頂点のユーフォリオ(陶酔的熱狂)とバ..

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【どう見るこの相場】「あれもこれも」か「あれかこれか」は手近な2月末の株式分割・配当権利付き銘柄が試金石

■日経平均、史上最高値に迫るも半導体株の失速で足踏み 「あれもこれも」か「あれかこれか」なのか何だかぼやけてきた。日経平均株価が、前週末16日のザラ場に一時、あの1989年12月の史上最高値3万8915.87円にあと50.81円と迫り、東証プライム市場の83%もの銘柄が上昇したのにである。バブル相場の頂点でキャッチフレーズとなっていた「八百屋の店先の大根以外はすべてのカブは買い」とする「あれもこれも」の全株躍動・総上げ相場宣言は聞こえてこない。どこか警戒ムードさえも漂っている..

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【どう見るこの相場】値上げ効果で業績上方修正ラッシュ、トヨタが牽引する日本経済のインフレマインド醸成

■値上げ効果で史上最高益!トヨタを筆頭に業績上方修正銘柄が続出 「赤信号、みんなで渡ればこわくない」とは、あのビートたけし氏の名言である。これを株式市場でいま佳境に差し掛かった決算発表に敷衍すると「物価高、みんなで値上げをすればこわくない」となるかもしれない。今回の決算発表は、日本経済新聞の2月5日現在の集計では5社に1社が今期業績を上方修正したと分析されたが、そのあとの決算発表ではこのウエートがさらにアップしている印象である。企業各社は、新卒採用難や人手不足による人件費増や..

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【どう見るこの相場】円安のウラに円高?電力株はともに業績上方修正のファミリー企業のサポートも受けベース銘柄復活

■超強気相場の裏を読む、電力株のベース銘柄復活に期待 「理屈はあとから貨車で来る」とは、超強気相場のキャッチコピーである。買うから上がる、上がるから買うが繰り返される。ご意見無用である。それにしてもである。前週1月29日からスタートした業績相場は、やや極端ではないか?天国銘柄と地獄銘柄が厳しく峻別される決算プレーが続いているからだ。例えば業績上方修正に増配が加わった東京鉄鋼<5445>(東証プライム)は、即ストップ高したのに、業績を下方修正したアルプスアルパイン<6770>(..