どう見るこの相場一覧

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【どう見るこの相場】金融政策転換で主力株売られ、スタンダード・グロース市場に資金流入

■プライム市場の需給悪化を警戒し、個人投資家は新興市場へ資金を逃避 「桐一葉 落ちて天下の秋を知る」と慨嘆した戦国武将か、それとも「水鳥の羽音」を敵の夜襲と勘違いして慌てて逃げ出した都の公達か、いずれとみるか悩ましい。前週末19日の日経平均株価の乱高下である。この日発表の日銀金融政策決定会合で決定された日銀の保有する上場投資信託(ETF)と不動産投資信託(J-REIT)の売却がカタリスト(株価材料)となった。日銀が保有しているETFは、簿価で37兆円、時価総額では70兆円と推..

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【どう見るこの相場】日本株:投資家の選択肢に迷い、AI関連株への集中投資か、出遅れ株への分散投資か

■日米同時最高値への買い遅れは「TOPIXコア30」と「01銘柄」の出遅れ株でカバー 日米同時最高値である。連日、上場来高値を更新するのを目にすると当然、「持たざるリスク」が意識される。買い遅れた投資家の焦りは、半端ではない。しかも買い遅れを解消しようにも、カバーするターゲットをどうするか、「AI(人工知能)関連株以外は用なし」のAI関連株の一本足打法か、「八百屋の店先に並んでいる大根以外、カブはすべて買い」と大型・中小型の出遅れ株、バリュー株に網を広げるのか余計に気迷ってい..

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【どう見るこの相場】記録的短時間集中イベントの株式分割銘柄へ緊急避難のバリュー株投資も次善策

■株式分割銘柄:62社に拡大、投資単位引き下げで流動性向上 選り取り見取りで目移りがしそうだ。今月9月26日に権利付き最終売買日を迎える株式分割銘柄である。兎に角、半端でない銘柄数なのである。9月第1週を通過した足元の段階で62銘柄を数える。今年3月末に株式分割を実施した48銘柄の29%増しである。あたかも記録的短時間集中の線状降水帯イベントのようにみえる。しかもバリュー株の宝庫で、所属市場、業種、値ごろ、業績の上方修正、増配、自己株式取得など付帯するセット材料もバラエティに..

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【どう見るこの相場】トランプ大統領の発言が市場心理を揺さぶり、3R関連株やリユース関連銘柄に資金流入が拡大

■大統領の交渉術が金融市場を左右し投資家心理に波及 米国のトランプ大統領は、ギリシャ神話に登場するミダス王にそっくりである。ミダス王は、神様から食べ物だろうと愛する娘だろうと指先で触るすべてのものを金に変える能力「ミダス・タッチ」を授けられる。トランプ大統領の指先も、「ディール(取引)」の能力が授けられているようで、すべてを「タリフ(関税)」に変えてきた。その「トランプ・タッチ」能力からして、「MAGA(米国を再び偉大に)」もウクライナやパレスチナの地政学リスクもいとも簡単に..

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【どう見るこの相場】パウエル発言でNYダウ急反発、東京市場全面高、次の焦点は日銀政策決定会合

■9月1日に値上げラッシュの食品株は日銀バトルで小緩んでも株高持続性 まさに「パウエル・プット」である。前週末22日のジャクソンホール会議の講演で、FRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長が、市場の期待に寄り添うように政策金利引き下げを容認するハト派発言をしたことを歓迎して、ダウ工業株30種平均(NYダウ)は、846ドル高と急反発し、一気に8カ月半ぶりに史上最多値を更新した。株価は、9月16日、17日に開催予定のFOMC(公開市場委員会)での6会合ぶりの利下げを早々に織り..

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【どう見るこの相場】盆休み明けもサプライズ?!カネ(K)、コメ(K)の「2K」関連株の裾野拡大を期待

■日経平均史上最高値更新、夏枯れ懸念を払拭 前週末15日のマーケットは、お盆を象徴するかのようにサプライズの大盤振る舞いであった。まず日経平均株価である。14日の625円安の急落を埋めて729円高と大きくリバウンドし、もちろん2日ぶりに史上最高値を更新した。8月に入って4万円台下位のもみ合いから2週間で約3000円高しており、決算発表も峠を越し、高校野球の甲子園大会もスタートし季節要因からいってもそろそろ夏枯れ相場かともいわれそうなのに、なかなか休ませてくれない。■「ベッセン..

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【どう見るこの相場】TOPIX最高値更新、日経平均も史上高値迫る、強気相場の行方に注目

■上方修正・下方修正問わず買い集まる異例の展開 3連休入りした9日の成田空港では、夏休みを海外で過ごす旅行客の出国ラッシュが、ピークを迎えたと報道された。しかし夏休みを楽しんでいる場合なのか?東京市場は、ビッグチャンス、ビッグウエーブに沸き立っているのである。東証株価指数(TOPIX)は連日、史上最高値を更新し、日経平均株価も、あと600円上げれば史上最高値に肩を並べる。兎に角、怖いものなしである。折から前週末8日にピークを越えた決算発表でも、序盤は業績上方修正銘柄が売られ、..

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【どう見るこの相場】決算発表が選別投資を加速、好材料「ダブル・フルセット」銘柄に注目集まる

■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける 前週31日の植田和男日銀総裁の記者会見での発言は、聞きようによっては株式マーケットの足元の状況を見事に示唆しているとも受け取れないこともなかった。曰く「不確実性はやや低下した」、曰く「一気に霧が晴れるということはなかなかない」などなどである。発言自体は、同日まで開催した金融政策決定会合で政策金利を据え置き現状維持を決めたややハト派的な金融政策スタンスの背景説明をしたものである。しかし文字起こししてみれば、ストラテジス..

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【どう見るこの相場】「いさかい」だらけの政界と市場!選挙後の株価急騰は序章にすぎない?

■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方 まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであった。同狂言は、「いさかい果てての乳切木」で、喧嘩が終わったあとに相手を威嚇する「乳切木(担い棒、ゲバ棒)」を持ち出してももう遅いと笑い飛ばす喜劇である。今回の場合は、「いさかい」は参議院議員選挙で、「乳切木」は日米関税交渉の合意に当たる。参議院選挙は、自民・公明の政権与党が過半数割れの惨敗となって日経平均株価は、4万円割れと続落した。その投開票日のわずか2日後の日米関税交渉合意で..

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【どう見るこの相場】選挙結果で政局不透明、市場は海外勢の動向と半導体活況に注目

■参院選で与党過半数割れ、石破政権の行方不透明に 7月20日投開票の参議院議員選挙は、大手メディアの事前情勢分析通りに自民・公明の政権与党が改選過半数を割り、非改選も含めて参議院で少数与党となった。昨年10月27日投開票と衆議院議員選挙と同様の選挙結果で、これで石破茂首相は、衆議院選挙、東京都都議会議員選挙、今回の参議院選挙と3連敗したことになる。 にもかかわらず石破首相は、21日の記者会見で比較第1党を確保したことから、国政の停滞は許されず責任政党の党首として政権運営を担う..