どう見るこの相場一覧

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【どう見るこの相場】「ゴルディロックス相場」の株価多様性で2月期決算会社のインカムゲイン投資も適温選択肢

 業績の下方修正銘柄が、ぞろぞろと引きも切らない。決算発表が始まった当初の今年1月下旬段階では、まだ発表会社数が少なかった関係で1日に2銘柄、3銘柄程度にとどまったのが、発表が進むに従ってどんどんと下方修正銘柄数が増え続け、前週7日などは上方修正組が少数派に転落した印象を強めた。しかもこの下方修正が、常に業績懸念がつきまとう問題銘柄にではなく、主力銘柄のハイテク株はもちろん、化学株、非鉄株、海運株などに幅広く続出しているから余計に目立った。 救いは、主力株の株価が、下方修正で..

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【どう見るこの相場】業績下方修正の「石」銘柄が浮かぶなら上方修正の「木の葉」銘柄はバリュー株人気でなお浮上余地

 「石が浮かんで木の葉が沈む」といえば、自然の摂理からはあり得ない超常現象だろう。その滅多にお目に掛かれないミステリーが、前週末3日の東京市場で起こった。2月2日に業績を下方修正した村田製作所<6981>(東証プライム)が、買われて窓を開けて200円高したのに対して、上方修正した日立製作所<6501>(東証プライム)が、100円安と売られてしまったのである。沈むべき「石」の村田製作所が浮かんで、浮かぶべき「木の葉」の日立製作所が沈む不可思議相場となった。 「石」が浮かんだのは..

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【どう見るこの相場】「どうする家計」で生活防衛・節約志向の「3R」関連株に大手を振るってのSDGs投資も一法

 NHKの大河ドラマのタイトル風に表現すれば、「どうする東彦」だろうか?日本銀行の黒田東彦総裁が、「前門の虎 後門の狼」と攻められているようにみえるからだ。前門には、今年1月の東京都区部の消費者物価が、前年同月比4.3%上昇と続伸し、41年8カ月ぶりの高水準になったことが控えている。後門には、異次元金融緩和策の修正を提案したIMF(国際通貨基金)が待ち構えている。異次元緩和策の副作用が、問題視されているのである。しかも、これにどう対処するか残された時間は、黒田総裁の任期満了の..

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【どう見るこの相場】まさか100年ぶりの通貨戦争?!逆張りの逆張りもオーケーならSPA株など円高メリット株で力試し

 まさかあの1920年代から1930年代まで繰り広げられた平価切下げ競争の再現ではないだろうとは信じたい。平価切り下げ競争とは、当時の金本位制のもとで各国が禁止していた金輸出を再開するのに当たり、金兌換のレートをどうするかで各国が駆け引きし、先行した欧米諸国が新平価で解禁したのに対して、五大国の一角を占めた日本が、最後発で解禁に踏み切ったものの、そのレートを禁止前の旧平価としたため大量の円売り・ドル買いを浴び、昭和恐慌後、関東大震災後の経済混乱に拍車を掛け、世情騒然のなかテロ..

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【どう見るこの相場】「大回り三年」の歴史は繰り返すでツインデミック関連株に先回りの選別投資余地

 まさに「大回り三年」である。新型コロナウイルス感染症の感染拡大の足元の第8波が、あの3年前の第1波とよく似ているのである。歴史と相場は繰り返すで、3年経てば一回りしてスタート地点に先祖返りしているかのようだ。第1波は、中国が2019年12月31日にWHO(世界保健機関)に原因不明の肺炎が発生したと通知したことが発端で、ヒトからヒトへの感染の重大な証拠は認められていないと報告し、野生動物からヒトへの感染のみが疑われた。このためWTOは、ディトロス事務局長と中国との政治的関係を..

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【新春相場展望】「株を枕に越年」の121銘柄のめでたさは割安、割高を決め手に宝船も泥船も

 『めでたさも 中くらいなり おらが春』と吟じたのは、小林一茶である。一方、あの一休さんは、『めでたくもあり めでたくもなし』と詠じた。このように年が改まった年頭のめでたさは、それぞれ各人各様である。ではこの年末年始、正月休みを「株を枕に越年」した投資家の新春相場のめでたさはどのくらいだろうか? 「株を枕に越年」した投資家は、引かれ玉を損切りもできずに塩漬けを覚悟した投資家を除けば、多くがブル投資家だろう。その先高期待でみる初夢は、吉兆の「一富士二鷹三茄」でなければならず、夢..