「2025年09月」一覧
IHI、英国SatVuと熱赤外線衛星協力で覚書、日本の安全保障強化へ
■デュアルユース衛星技術で国家・経済安全保障に寄与 IHI<7013>(東証プライム)は9月8日、英国の衛星開発企業SatVuと、熱赤外線センサを搭載した小型衛星を活用したコンステレーションの構築に向け協力することで合意した。両社は9月10日にロンドンで開催される防衛イベント「DSEI UK」にて覚書を締結する予定であり、国家安全保障と経済安全保障に資するデュアルユースの応用を検討する。IHIは衛星技術を基盤とした事業領域強化を進めており、今回の合意は日本における宇宙主権の確..
NTN、欧州航空宇宙向けベアリング生産拡大、フランス・アルゴネ工場に投資
■2030年度まで段階的に新設備導入と建屋拡張を実施 NTN<6472>(東証プライム)は9月8日、欧州航空宇宙市場の成長を見据え、連結子会社NTN Europeのフランス・アルゴネ工場において航空宇宙向けベアリングの生産能力を増強すると発表した。コロナ禍後の航空需要回復に加え、カーボンニュートラル対応による旧型機の更新や新興地域での需要拡大を背景に、2030年度まで段階的に新設備導入や建屋拡張を進め、旋削から組立まで一貫した生産体制を強化する方針である。 アルゴネ工場はNT..
武田薬品、オレキシン作動薬「Oveporexton」臨床第3相試験で有効性を確認
■日中過度の眠気や情動脱力発作で有意な改善、QOL向上も確認 武田薬品工業<4502>(東証プライム)は9月8日、シンガポールで開催された「世界睡眠学会2025(World Sleep Congress 2025)」において、オレキシン2受容体作動薬「Oveporexton(TAK-861)」の臨床第3相試験結果を発表した。同薬はナルコレプシータイプ1(NT1)患者を対象に開発されており、グローバル規模で実施されたプラセボ対照無作為化試験において、日中過度の眠気(EDS)、情..
ソニーグループ、ソニーフィナンシャルグループの東証プライム上場承認を発表、パーシャル・スピンオフ実行
■9月29日に上場、10月1日に現物配当を実施 ソニーグループ<6758>(東証プライム)は9月8日、完全子会社であるソニーフィナンシャルグループ株式会社(SFGI)の東京証券取引所プライム市場への上場承認を発表した。同件は同社が進める金融事業のパーシャル・スピンオフの一環であり、10月1日に効力が発生する予定である。東証からの承認により、SFGI株式は9月29日に上場し、投資家は同日以降に取引可能となる。現物配当の基準日は9月30日で、分配実行日は10月1日とされ、米国預託..
コンヴァノ、200億円のビットコイン購入を決議、社債発行で資金調達
■2027年3月末までに21,000BTC保有を目指す長期KPIの第一歩 コンヴァノ<6574>(東証グロース)は9月8日、取締役会において総額200億円のビットコイン購入を決議したと発表した。資金は同日決定した第5回普通社債の発行により調達する。この購入は、2027年3月末までに21,000BTCを保有する長期KPIを掲げた「コンヴァノ21,000ビットコイン財務補完計画」の第一段階(PhaseⅠ)に位置付けられる。美容サービス・小売業界では例のない取り組みであり、インフレ..
マイクロ波化学、DPSの低濃度貴金属回収事業を譲受、京都大発DPSの技術を取得
■独自素材「DualPore」技術を活用、複数企業に導入実績 マイクロ波化学<9227>(東証グロース)は9月8日、京都大学発スタートアップの株式会社ディーピーエスから低濃度貴金属回収事業を譲り受けたと発表した。事業譲渡契約はすでに締結・完了しており、業績への影響は軽微とされる。マイクロ波化学は「省エネルギー」「高効率」「コンパクト」を実現するマイクロ波技術の提供を通じ、製造業など幅広い分野で環境対応型プロセスを支援してきた。今後はM&Aを活用して隣接分野の事業を取り込み、事..
西日本鉄道、ヒノマルHDを子会社化、農業資材卸をグループに取り込み
■農薬・肥料卸のヒノマルを中核とし地域農業の成長を支援 西日本鉄道<9031>(東証プライム)は9月8日、ヒノマルホールディングス(東京都中央区)の株式99%をベーシック・キャピタル・マネジメント運営ファンドおよび個人株主から取得し、10月1日付で子会社化すると発表した。年内には100%取得を予定しており、独占禁止法に基づく公正取引委員会の審査結果を条件としている。今回の取得株式数は2万3658株で、株式譲渡契約は8月27日に締結済みである。 ヒノマルHDは、農薬・肥料・農業..