2023年12月一覧

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東洋建設は「TOB取り下げ」で急落、ただ会社側はひと安心の形に、テクニカル的には『窓埋め』反騰の期待も

■YFOからTOBを取り下げる旨の書簡を受領と20日夜、発表 東洋建設<1890>(東証プライム)は12月21日、売り気配のあと10%安の1090円(117円安)で始まり、大きく下押している。20日夜、同社株に対してTOB(公開買付)の意向を示していたヤマウチ・ナンバーテン・ファミリー・オフィス(YFO、任天堂<7974>(東証プライム)の創業家系の資産運用会社)から「本提案を取り下げる旨の書簡を受領した」と発表。株式市場関係者からは「ハシゴを外されたようなもんだ」といった受..

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マルマエは戻り歩調、24年8月期減益予想だが下期回復基調

 マルマエ<6264>(東証プライム)は半導体・FPD製造装置向け真空部品などの精密切削加工を展開し、成長戦略として消耗品の拡大による受注安定化、市場シェア拡大に向けた能力増強投資、ESG経営などを推進している。24年8月期は市場停滞長期化の影響により減益予想としている。ただし半期別に見ると、上期は厳しい状況が継続するものの、下期は回復基調に転じる見込みとしている。積極的な事業展開で下期からの収益回復を期待したい。株価は10月の年初来安値圏から急反発して戻り歩調の形だ。自律調..

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Jトラストは調整一巡、23年12月期は再上振れの可能性、24年12月期も収益拡大基調

 Jトラスト<8508>(東証スタンダード)は日本、韓国・モンゴル、およびインドネシアを中心とする東南アジアにおいて金融事業を展開し、成長に向けて継続的にポートフォリオ再編や事業基盤拡大を推進している。23年12月期は最終大幅増益予想(8月8日付で上方修正)としている。日本金融事業の堅調推移、東南アジア金融事業の着実な収益改善などに加えて、不動産事業における負ののれん発生益計上なども寄与する見込みだ。第3四半期累計の各利益が通期予想を超過達成していることを勘案すれば、通期会社..

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加賀電子は上値試す、24年3月期減益予想だが上振れの可能性、25年3月期は成長軌道回帰シナリオ

 加賀電子<8154>(東証プライム)は独立系の大手エレクトロニクス総合商社である。半導体・電子部品等の商社ビジネス、電装基板製造受託のEMSビジネスを展開し、成長に向けて収益力強化、経営基盤強化、新規事業創出、SDGs経営を推進している。24年3月期は一時的な需要減退により減収減益予想としている。ただし第2四半期累計が社内計画を大幅に上回る水準で着地したことなどを勘案すれば、通期会社予想は上振れの可能性が高いだろう。さらに25年3月期は成長軌道に回帰するシナリオとしている。..

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冨士ダイスは調整一巡、24年3月期営業・経常増益予想

 冨士ダイス<6167>(東証プライム)は超硬合金製耐摩耗工具(工具・金型)のトップメーカーである。筋肉質な企業体質への転換と中長期の成長基盤を構築するため、生産性向上・業務効率化、次世代自動車への対応・拡販、新成長エンジンの創出、海外事業の強化などの取り組みを推進している。24年3月期は営業・経常増益予想としている。第2四半期累計の進捗率はやや低水準だが、期初時点で下期偏重の計画であり、下期の需要回復や販売価格改定効果本格化などを勘案すれば、通期会社予想の達成は可能と考えら..